片山さつき地方創生相は21日午前の衆院内閣委員会で、浜松市中区と名古屋市熱田区内にある自身の著書の看板が、両市の条例で定める設置許可を得ないまま掲示されていたと認めた。さいたま市内も含め、看板が設置された3市すべてで許可を得ていなかったことになる。

 国民民主党の後藤祐一氏の質問に対し、片山氏は「許可の更新が切れていた時期についてはそうだったんだと思う」と答弁し、設置許可の更新がされず両市の条例に違反していたことを認めた。一方で「許可(取得)は看板の掛かっているビルの所有者なり、あるいは看板のハードをお持ちの方がなさることだ」とも述べ、自らの責任は否定した。片山氏の説明や名古屋市などによると、両市とも設置業者などが20日までに許可申請をしたという。

 さいたま市にあった片山氏の著書の看板は、2016年の参院選中も設置されており、野党が「公職選挙法が定める看板規制の違反ではないか」と追及。浜松市内の看板は2カ所あり、うち一つで同市の許可を得ていなかった。

朝日新聞
2018年11月21日11時39分
https://www.asahi.com/articles/ASLCP3GM1LCPUTFK006.html