米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先である同県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で3日、政府の工事再開後初となる大規模な抗議集会が開かれた。降りしきる雨の中、市民や野党の国会議員ら約1000人(主催者発表)が、工事の即時中止を強く求めた。

 移設計画に反対する政党や団体などでつくる「オール沖縄会議」が主催した。会議の共同代表、稲嶺進・前名護市長は「この雨風は私たちの気持ちをしぼませずに強くする。逆風を逆手に取って進むヨットのように皆の力を一つにしてがんばりましょう」と呼びかけた。同じく共同代表で、琉球大法科大学院の高良鉄美教授は「今日は憲法が公布された日。だが、ここでは沖縄の人の人権はつぶされている」と批判した。

 参加した同県うるま市の上地孝子さん(75)は「政府は寄り添うと言いながらやっていることは沖縄の人の心を土足で踏みにじっている。わずかな力だが、反対の意志を示すため参加した」と怒りをにじませた。【佐野格】

毎日新聞
11/3(土) 19:22配信
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