日中両政府は、海上自衛隊と中国軍による艦艇の相互訪問を再開させる方向で最終調整に入った。26日に予定される日中首脳会談で合意する見通し。相互訪問は2011年12月以降途絶えており、防衛交流でも関係改善を打ち出す。複数の政府関係者が22日、明らかにした。

 岩屋毅防衛相と中国の魏鳳和・国務委員兼国防相は19日の会談で、関係改善の象徴として部隊間交流を具体化させていくことで一致していた。艦艇相互訪問の再開はその一環と位置づけられる。

 日中間の艦艇の相互訪問はこれまでに4回実施したが、尖閣諸島をめぐる問題などで関係が悪化。11年12月に海自護衛艦が中国・青島港を親善訪問したのを最後に途絶えていた。(藤原慎一)

朝日新聞
2018年10月22日19時23分
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