◎ 「TAG」捏造疑惑の裏を取ってみた 2018年10月06日11:18 / 翻訳という仕事

本日10月6日づけ「赤旗」の1面に、先月開かれた日米首脳会談で発表した共同声明の
日本政府(外務省)の日本語訳において、TAGなる協定がねつ造されているという記事が載っていたので、裏を取ってみた。

問題となっている箇所の原文は

3. The United States and Japan will enter into negotiations, following the completion of necessary domestic procedures,
for a United States–Japan Trade Agreement on goods, as well as on other key areas including services, that can produce early achievements.
(ソース:https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/joint-statement-united-states-japan/

これの外務省の訳は

3 日米両国は,所要の国内調整を経た後に,日米物品貿易協定 (TAG)について,また,他の重要な分野(サービスを含む)で早期に結果を生じ得るものについても,交渉を開始する。
(ソース:https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000402972.pdf

ちなみに、在日米国大使館の日本語訳はこれ

3. 米国と日本は、必要な国内手続が完了した後、早期に成果が生じる可能性のある物品、またサービスを含むその他重要分野における日米貿易協定の交渉を開始する。
(ソース:https://jp.usembassy.gov/ja/joint-statement-united-states-japan-ja/

日米物品貿易協定 (TAG)なる文言はどこにも書いてないし、原文では、物品についても他の重要な分野についても日米貿易協定の交渉を開始する、となっている。

安倍総理がまた嘘をついたってことですかね。