第4次安倍改造内閣は2日午後、発足する。法相に自民党石破派の山下貴司氏(53)、文部科学相に柴山昌彦氏(52)、防衛相に岩屋毅氏(61)が内定した。地方創生・規制改革担当相には片山さつき氏(59)が就き、厚生労働相には再入閣となる根本匠氏(67)が起用される。初入閣は12人で、安倍内閣として最多となった。

 また、総務相に石田真敏氏(66)、農林水産相に吉川貴盛氏(67)、復興相に渡辺博道氏(68)、五輪担当相に桜田義孝氏(68)が内定した。原田義昭氏(74)、平井卓也氏(60)、宮腰光寛氏(67)、山本順三氏(63)の入閣も固まっている。
 安倍晋三首相(64)は先の総裁選で石破茂元幹事長と激しく争った。石破派の山下氏起用は党内融和を図る姿勢を強調する狙いとみられる。

人選に当たり首相は、総裁選で支援を受けた各派に配慮。政権は来夏の参院選に向け、国会対応などに不安を抱えそうだ。
 首相は麻生太郎副総理兼財務相(78)や菅義偉官房長官(69)を留任させるなど政権の「土台」を維持。河野太郎外相(55)、世耕弘成経済産業相(55)、茂木敏充経済再生担当相(62)は留任し、公明党の石井啓一国土交通相(60)も続投する。
 首相は午前11時半からの閣議で辞表を取りまとめ、午後に公明党の山口那津男代表と与党党首会談。菅長官が閣僚名簿を発表し、皇居での閣僚認証式を経て新内閣が発足する。首相は夜に首相官邸で記者会見に臨み、今後の政権運営の方針などを説明する。
 内閣改造に先立ち、自民党は2日午前の総務会と役員会で新執行部が始動した。二階俊博幹事長(79)と岸田文雄政調会長(61)は留任。総務会長に加藤勝信氏(62)が厚労相から回り、選対委員長に甘利明元経済再生担当相(69)が就いた。森山裕国対委員長(73)も続投し、非議員の高村正彦副総裁(76)は退任した。(2018/10/02-11:47)

時事通信社
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