■トランプ氏 私室に招き夕食 安倍首相、親密ぶり強調

【ニューヨーク高山祐】安倍晋三首相とトランプ米大統領の23日午後(日本時間24日午前)の夕食会は、トランプタワー内のトランプ氏の私室で約2時間半にわたって行われた。当初、タワー内のレストランで行われる予定だったが、トランプ氏が急きょ首相を私室に招き入れた。

 夕食会はトランプ氏が要望。首相とゴルフをプレーすることも提案していたが調整がつかず、2人に通訳のみを交えた夕食会という形式となった。

 首相は夕食会後、記者団に「当初(タワーの)地下のレストランで食事をする予定だったが、招かれたのは2年前にトランプ氏と初めて会った私室の応接間だった」と語った。「そちらの方がゆっくりした雰囲気で話せるだろうということで30分ほど話をし、その後、その居室で食事した」とも説明し、トランプ氏との親密ぶりをアピールした。

 首相はトランプ氏が大統領選に当選したばかりでまだ就任していなかった2016年11月にニューヨークを訪れ、トランプ氏と私室応接間で会談した。

 ただ、トランプ氏が首脳会談や日米閣僚級貿易協議(FFR)の前に非公式な形で首相と会うことを希望したのは、通商問題に関し先に首相に要求を突きつけ、交渉を有利に進める意図があったとの指摘が出ている。

毎日新聞
2018年9月24日 19時26分
https://mainichi.jp/articles/20180925/k00/00m/010/035000c
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