財務省が3日発表した2017年度の法人企業統計は、企業が蓄えた「内部留保」に当たる利益剰余金が、金融・保険業を除く全産業で前年度比9.9%増の446兆4844億円となり、6年連続で過去最高を更新した。好景気で自動車産業や小売業などが売り上げを伸ばし、利益が一段とたまったとみられる。一方、稼ぎを人件費に回した割合を指す「労働分配率」は43年ぶりの低水準で、企業に賃上げを求める声が高まりそうだ。

 17年度の利益剰余金は製造業が9.1%増の153兆3205億円、非製造業が10.4%増の293兆1…

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毎日新聞
2018年9月3日 20時41分
https://mainichi.jp/articles/20180904/k00/00m/020/098000c