毎日新聞は1、2両日、全国世論調査を実施した。自民党総裁選(20日投開票)に立候補を表明した安倍晋三首相と石破茂元幹事長のうち、誰が次期総裁にふさわしいか聞いたところ、安倍首相が32%で、石破氏が29%と小差で続いた。「このなかにはいない」と答えた人も28%いた。安倍内閣の支持率は37%で、7月の前回調査(37%)から横ばい。不支持率は前回(44%)から3ポイント減の41%で、3月の調査から6回連続で不支持が支持を上回った。

安倍内閣支持横ばい37%

 次期総裁に関する回答を自民支持層に限ると、安倍首相が65%と石破氏の18%を大きく上回った。「このなかにはいない」は12%。

 一方「支持政党はない」と答えた無党派層では、石破氏が32%で安倍首相の19%を上回ったが、最も多かったのは「このなかにはいない」の42%だった。無党派層は安倍内閣への不支持が49%、支持は19%。

 安倍首相は、自民党の憲法改正案を秋の臨時国会に提出したいという考えを示している。この方針に「賛成」と答えた人は20%にとどまり、「反対」の38%を下回った。「わからない」も33%おり、首相が描く改憲シナリオへの理解は広がっていない。

 次の首相に最も期待する政策は、「年金・医療」が23%で最も多く、「景気対策」15%▽「消費増税と財政再建」13%▽「子育て支援と教育」12%−−などが続いた。「憲法改正」は4%にとどまった。

 主な政党の支持率は、自民党33%▽立憲民主党9%▽公明党3%▽共産党3%−−など。日本維新の会、社民党、国民民主党、自由党はいずれも1%。無党派層は40%だった。【平林由梨】

毎日新聞
2018年9月2日 18時39分
https://mainichi.jp/articles/20180903/k00/00m/010/026000c