自民党が杉田水脈衆院議員のLGBT(性的少数者)のカップルは子どもをつくらないので「『生産性』がない」と『新潮45』に寄稿した問題で、出版社代表82人が20日、「国会議員としての適格性を著しく欠いた発言」と抗議する共同声明を発表しました。

 声明は、杉田氏の発言は「『生産性』という言葉で人間を選別する忌まわしき『優生思想』であり、さまざまな差別の根源的思想」だと強く批判しています。

 菅義偉官房長官、二階俊博自民党幹事長が杉田氏の発言を容認していることについても、「自民党安倍政権の政治思想の著しい退廃を感じざるを得ません」としています。

 また杉田氏が衆院予算委員会(2月26日)で「科研費を使って韓国の団体と一緒になって反日プロパガンダをやっている」などと発言したことについて、声明は、「言論・出版に関わる出版人として、基本的人権を蹂躙(じゅうりん)し、学術研究の独自性を攻撃する杉田議員の行動を到底容認することはできません」と抗議しています。

しんぶん赤旗
2018年8月22日(水)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-08-22/2018082214_01_1.html