首相にしてみれば、国政選挙で自民党を前例のない5連続勝利へと導き、各種経済指標も向上させてきたうえ、
外交面でも成果を挙げている自分を、何のために代えようというのか−というところだろう。

 6年前の総裁選では、党員票では石破氏の165票に対し、87票と大きく水をあけられた首相だが、
首相は今回、党員票についても手応えを感じている。

6年前は所属する派閥の長だった町村信孝元官房長官も立候補していたため、都道府県議らに十分働きかけができなかったが、
今回はそうした縛りはないからだ。

 「(自分は党員票に強いという)石破さんの幻想は崩れるだろう。
幻想だとはっきりさせられるという点では、総裁選があってよかった。首相は党員票、かなりいけると思う」

 首相陣営はこう自信を示し、圧勝に向けて着々と準備を進めている。

https://www.sankei.com/politics/news/180811/plt1808110018-n2.html