>>88
No.1【森友学園 国有地払い下げ問題まとめ】

★要約
財務省近畿財務局は、
大阪府豊中市にある12億円相当の国有地を9.5億円と評価し、
埋設物除去費用1.3億円を支払った上、
不当に水増しした埋設物除去費用8.2億円を差し引き、
定められた手続きを経ずに、
安倍首相夫人が名誉校長を務める民間の学校法人森友学園へ、
1.3億円(つまり実質無料)で譲渡した疑いがある問題。
購入代金のうち実際に支払われたのは2700万円で、残額は10年分割払い(未払い)となっている。

★詳細
公示地価で12億円相当(路線価で9.6億円相当)の大阪府豊中市の国有地が財務省近畿財務局から民間の学校法人に実質無料で譲渡された疑惑が問題となっている。

国有地の売却先は学校法人「森友学園」(大阪市淀川区塚本 理事長 籠池泰典氏)
現在、「瑞穂の國記念小學院」の名称(大阪府豊中市野田町10)で小学校開校を認可申請中。
「国家神道」を理念とし、名誉校長に安倍昭恵氏(安倍首相夫人)が就任している。
寄付金の募集に際しては「安倍晋三記念小学校」の名称が使われていた。
寄付金の募集の際に自身の名が使用され、夫人が名誉校長である事から安倍首相の関与も憶測されているが、本人はこれを否定している。

問題の土地は大阪府豊中市野田町1501番の8770平米の更地で、大阪梅田から電車で約10分の阪急電鉄庄内駅から徒歩約15分、大阪音楽大学近辺の文教地区にあり、かなり良い立地環境にある。
当初は文化住宅が建つ住宅地であったが、その後区画整理のため第1種住居地域の更地となっていた。
当初の住宅を取り壊した際の廃材の一部が埋設物として埋め戻されたが、産業廃棄物の廃棄場などではなかった。
8770平米のうち471平米について、2014年に有害物質により土壌汚染区域の指定を受けたが、翌2015年に指定は解除されている。
該当土地には土地使用にかかる決定以前から森友学園名で建築計画のお知らせが掲示されていたという。

この土地の評価額は公示地価(実勢価格)で約12億円、路線価(税額計算用で公示地価の8掛)で約9.6億円。
同条件の隣接する国有地9492平米(野田町1505番)は、同様の埋設物がありながら豊中市に時価として公示地価の約14.2億円で売却されている。
豊中市への売却額14.2億円は「第116回 国有財産近畿地方審議会(議事録) 」に「時価で売払い」と記載があり、この評価額を基準にすると、「森友学園へ売却された問題の国有地の評価額は12億円でなければ整合性がとれず、9.5億円での評価は不適切であった」可能性がある。
また、近隣の別の学校法人は埋設物の除去費用をゼネコンの見積もりにより2.5億円と算定し、希望価格を約5.8億円として購入を申し出たが、財務省近畿財務局から価格が低いとして断られたという経緯がある。