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 自民党議員からLGBT(性的少数者)に対する差別的発言が相次いでいることについて、野党各党は2日、「自民党という組織の潜在的体質ではないか」(国民民主党の大塚耕平共同代表)などと一斉に批判した。
 立憲民主党の枝野幸男代表は、同性カップルは「『生産性』がない」と月刊誌に寄稿した自民党の杉田水脈衆院議員を同党が指導したと公表したことについて、「遅きに失した。問題は杉田氏が真摯(しんし)に受け止めて撤回、おわびするかどうかだ」と衆院議員会館で記者団に述べた。
 国民の玉木雄一郎共同代表も長崎市での記者会見で「極めて甘い対応だ。自民党の認識の甘さを露呈しているのではないか」と述べ、党として杉田氏を処分すべきだと訴えた。
 大塚氏は記者会見で、自民党の谷川とむ衆院議員が同性愛を「趣味みたいなもの」と発言したことに関し、「少数者や価値観の多様性に全く配慮のない発言だ」と非難。日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は「国会議員は一度、頭の中でそしゃくしてから発言すべきだ」と苦言を呈した。(2018/08/02-18:31)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018080200985&;g=pol