鹿児島県の三反園訓(みたぞのさとし)知事が、7月下旬にブラジルであった現地県人会との夕食懇談会の席上で、会の仕切りをしていた旅行会社の女性社員を呼び捨てにして怒鳴りつけていたことがわかった。三反園知事は31日、会見を開き、「思慮が足りなかった」と認めた。

 本人や県の説明などによると、三反園知事は県人会の記念式典などに出席するため、県議らと20〜23日にサンパウロを訪問。夕食懇談会は県人会主催で22日夜に開かれ、約40人が参加した。三反園知事が電話のため会場外に出ていた間に、県議会の柴立(しばたて)鉄彦議長の締めくくりのあいさつが始まり、会場に戻ったときに女性社員に「なんで締めるの」と怒鳴ったという。

 女性社員は訪問団の添乗員として日本から同行していたという。三反園知事は会見で「あいさつ回りが途中だったので、驚いて大きな声で言ってしまった」と釈明。女性社員にも謝罪したという。ワインを飲んでいたが、「酔っ払ってはいなかった」と話している。(大崎浩義)

朝日新聞
2018年7月31日20時28分
https://www.asahi.com/articles/ASL7056TVL70TLTB00P.html