安倍総裁は、国難突破のため続けてやらせてほしいと訴えさえすればよかった。
そうすれば、政策的な論争ではなく総裁続投か総裁交代かの選挙になっていた。

しかし、憲法観において、対立候補と決定的な意見の相違を露呈してしまった。
これにより、自民党内部からも総裁の独裁的な決裁に異を唱える者が出ている。

自民党の集票力の源泉は、被虐的な歴史観の象徴とする日本国憲法の改正だ。
特にその中でも戦争放棄を掲げた9条は突出した存在だと、自民党は見ている。

保守本流と呼ばれる人達は、対立候補の主張する案が本来正しいと言っている。
つまり最も大切な9条観で見ると、自民党は執行部主流派と支持層反主流派で
真っ二つに分断された状態になっている。これでは国政選挙を有利に戦えない。
辛うじて勝利したとしても、外交や経済をしっかりとやってはいけないだろう。

心ある者は、沈みゆく安倍船長の自民丸から抜け出して大空に羽ばたいて、
外交や経済を第一にしっかりやれる船長の船に乗り、日本を飛翔させていく。

気を落とす事はない。生き残った自民議員は、華々しく復興した日本のもとで、
新しい政党を立ち上げて、もう一度、一からやり直せばいいのではないか。