政府は23日、農林水産省の奥原正明事務次官(62)が退任し、後任に、同省出身で人事交流のため経済産業省の産業技術環境局長を務める末松広行氏(59)を起用する方針を固めた。経産省で培った産業政策の経験や経済界との人脈を生かし、農林水産業の振興を図る。24日の閣議で承認し、27日にも発令する。
 農水省では水産庁と林野庁の長官から次官に昇格する例が多く、末松氏の抜てきは異例。農林水産物の輸入関税交渉など国際部門を統括する次官級の松島浩道農林水産審議官(60)は、今月下旬にも始まる米国との新貿易協議(FFR)に備えて留任。同ポストとしては異例の4年目に入る。(2018/07/23-22:43)

時事通信社
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