https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0719/stb_180719_0192263093.html

SNSを参考にする層ほど、内閣支持率が高い傾向にある——。そんな朝日新聞社の世論調査がネットで反響を呼んでいる。

朝日新聞社は7月14〜15日、政治や社会の出来事を知るとき、どんなメディアを一番参考にするか、4つの項目から選択する形式で訪ねたところ、「テレビ」が44%で最多、続いて「インターネットのニュースサイト」26%、「新聞」24%、「SNS」4%だった。

メディア別の内閣支持率は、「SNS」と答えた層の48%(不支持率22%)が最も高く、次いで「ネット」と答えた層の42%(同38%)、「テレビ」の38%(同41%)、「新聞」の32%(同54%)と続いた。なお、回答した人全体の内閣支持率は38%(同43%)とのこと。

「SNS」「インターネットのニュースサイト」と答えた層では内閣支持率が高く、「テレビ」と答えた層の支持率は全体の支持率とほぼ同じで、「新聞」と答えた層は支持率が低いという傾向が見られたが、メディア別の自民党支持率は、内閣支持率ほど大きな違いはなかったという。

朝日新聞の世論調査の結果を受け、Twitterでは、

“ネットは「どのメディアの何を開くか」の時点でバイアスがかかるから、批判的になりにくいのかね。しかしここまでわかりやすい結果が出るとは。”
“もし自分がスマホから情報を得るのではなく、毎日家に届けられる新聞を読む生活をしていたら、きっと安倍政権を嫌いになっていると思う。”

と、ネットがおもな情報源である人々がなぜ内閣に対して批判的にならないのか、その理由を分析する声が上がっている 。また、

“一つの情報ソースだけだと思想がコントロールされて偏った思想を持つことになる。”
“新聞、TVは情報が一方通行、インターネットは相互通信。ネットは情報共有から検証まで情報が自由に得られる”

とそれぞれのメディアの特性や偏りなどを指摘するユーザーも少なくなかった。

ユーザーたちの意見をまとめると、多くの情報や他者の意見が混在するネットやSNSの方が、偏ることなく総合的に情報を判断できるということだろうか。ともあれ、情報を得る媒体によって、ここまではっきりと差が出るというのは、驚きの調査結果だった。