森友・加計学園問題をめぐり、7日の自民党の各派閥の会合で、事実解明が不十分との声や政権の対応への注文が相次いだ。党内には、一連の問題が10日投開票の新潟県知事選や来年の参院選に与える影響を懸念する声が強まっている。

 石破茂元幹事長は自らの派閥の会合で、「議論すべきことはいっぱいあるが、加計・森友問題で進捗(しんちょく)しない」と指摘。加計学園の加計孝太郎理事長について、「加計さんとしてふさわしいことをやって頂きたい」と述べ、獣医学部新設について説明責任を果たすよう求めた。

 決裁文書改ざんについて財務省が調査結果をまとめた森友問題では、石原派の石原伸晃元幹事長が「街を歩いて、『なるほど』という人はほとんどいない」と政府の対応を疑問視。二階派の伊吹文明・元衆院議長も「問題を作ったのは政府・与党。幕引きのイニシアチブは政府・与党がとらないといけない」と述べた。

朝日新聞
2018年6月7日20時26分
https://www.asahi.com/articles/ASL675476L67UTFK00P.html