加計学園の獣医学部新設をめぐって、自民党の石破元幹事長は派閥の会合で、国民の理解が得られない状況を打開する必要があるとして、学園の加計理事長は事実関係を説明すべきだという考えを示しました。

この中で、石破元幹事長は「国会で議論しなければいけないことはいっぱいあるが、加計問題や森友問題で進捗(しんちょく)しない。国民に聞く耳を持ってもらえない状況を一刻も早く打開しなければならず、そのためにできることは、きちんとやるべきだ」と指摘しました。

そのうえで、石破氏は「こういう状況を打開するために、学園の加計理事長には正しいことを言ってもらいたい。それは、国のためであり、われわれの政権のためでもある」と述べ、加計理事長は獣医学部新設をめぐる事実関係を説明すべきだという考えを示しました。

一方、石原前経済再生担当大臣は、森友学園や加計学園の問題をめぐり「国民が納得できるように結論を出していく必要がある。来年は参議院選挙があるので、国民に誤解されないようにしなければならず、正念場だ」と指摘しました。

また、伊吹元衆議院議長も「同じ質問を繰り返している野党も問題だが、原因を作ったのは政府・与党なのだから、幕引きのイニシアティブは政府・与党が取らないといけない」と述べました。

NHKニュース
2018年6月7日 15時02分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180607/k10011467871000.html