カジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備に向けた法案が衆議院で審議入りし、安倍総理大臣は、「IRは新たなビジネスの起爆剤になる」と意義を強調したうえで、世界最高水準のカジノ規制を実施するなどとして、法整備に理解を求めました。

22日の衆議院本会議では、政府が先に提出したカジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備に向けた法案が審議入りし、趣旨説明と質疑が行われました。

法案には、施設の整備区域は全国で当面3か所までとすることや、日本人利用客などを対象にカジノの入場料を6000円とし、入場回数は1週間で最大3回、4週間で10回までに制限することなどが盛り込まれています。

安倍総理大臣は、「日本型IRは、新たなビジネスの起爆剤となり観光や地域振興、雇用創出といった大きな効果が見込まれる」と述べました。

そのうえで、「カジノの施設についてさまざまな弊害を心配する声もあることから、世界最高水準のカジノ規制を的確に実施する。依存症対策などの課題に万全の対策を講じながら、世界中から観光客を集める滞在型観光を推進する」と述べ、法整備に理解を求めました。

また野党側が、アベノミクスの失敗をカジノの収益で取り戻そうとしていると指摘したのに対し、安倍総理大臣は、経済指標の改善などの実績を強調し、「指摘は全く当たらない」と反論しました。

NHKニュース
5月22日 20時13分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180522/k10011448491000.html