加計学園の獣医学部新設をめぐって愛媛県が国会に提出した新たな内部文書について、柳瀬元総理大臣秘書官は記者団に対し、安倍総理大臣と加計理事長の面談は聞いたことがないとしたうえで、その面談を踏まえて柳瀬元秘書官が指示したという内容に対しても「覚えがない」と述べて否定しました。

加計学園の獣医学部新設をめぐり愛媛県が21日に国会に提出した新たな文書には、平成27年3月に学園と今治市が協議した結果の報告として「加計理事長と安倍総理大臣の面談を受けて柳瀬氏から資料を提出するよう指示があった」と記載されています。

これについて元総理大臣秘書官の柳瀬経済産業審議官は22日正午すぎ、経済産業省で記者団の取材に応じました。

この中で柳瀬元秘書官は「新しい文書が国会に提出されたが」という質問に対し「先日の国会で記憶の限り誠心誠意答えたつもりです。それがすべてです」と述べました。

そのうえで、この文書に県が学園側から受けた報告の内容として「平成27年2月25日、理事長が首相と15分程度面談」と記載されていることについて「私が同席した覚えもないし、その話をうかがった覚えもありません」と述べました。

さらに「私が、総理と理事長の面談を踏まえ資料の提示をお願いするといった覚えもありません」と述べ、面談を踏まえて指示したという記載についても否定しました。

NHKニュース
5月22日 13時09分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180522/k10011447961000.html