https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180505/k10011427601000.html

小野寺防衛相 フィンランドの国防相に北朝鮮への圧力維持を要請

5月5日 5時50分

フィンランドを訪れている小野寺防衛大臣は、日本時間の4日夜、ニーニスト国防相と会談し、北朝鮮から拉致問題の解決や核・ミサイルの放棄に向けた具体的な行動を引き出すためには国際社会による圧力の維持が必要だとして、協力を呼びかけました。

この中で小野寺防衛大臣は、史上初の米朝首脳会談を控え、「拉致・核・ミサイル問題の包括的な解決に向けて北朝鮮の具体的な行動を強く期待しており、最大限の圧力維持のため緊密に連携したい」と述べ、協力を呼びかけました。

これに対し、ニーニスト国防相は「日本の取り組みを支持する。北朝鮮の核・ミサイル開発は国際社会全体に対する脅威であり、一致して圧力を強化することが重要だ」と応じました。

会談のあと、小野寺大臣は「南北首脳会談が行われ、核・ミサイルの放棄について、北朝鮮が一定の方向を出しているような誤解が広がっており、現状を認識してもらう上でも、会談は意義があった」と述べました。
小野寺防衛大臣は、アメリカの一部メディアが、米朝首脳会談を前に、トランプ大統領が在韓米軍の縮小に向けた選択肢の準備を国防総省に指示したと伝えたことについて、「アメリカ政府は否定しているし、先般のマティス国防長官との会談でも、在韓米軍が地域に対する大きな抑止力になっているという認識を共有している」と述べました。