FNNが、この週末実施した世論調査で、安倍内閣の支持率は38%と、3回続けて下落し、支持しない人の割合は54%と、半数を超えた。

調査は、4月21日・22日の両日、電話調査(RDD)で行われ、全国18歳以上の男女1,000人が回答した。

安倍内閣の支持率は38.3%で、3月の前回調査より、6.7ポイント下落した。

「支持しない」人の割合は、54.1%で、前回より10.3ポイント上昇した。

支持率が3割台まで落ちたのは、東京都議会選挙で自民党が惨敗した直後の2017年7月以来となる。

次期首相となる見通しの自民党総裁に誰がふさわしいかを尋ねたところ、安倍首相は3番目(20.9%)に後退し、最も多かったのは石破 茂氏(25.7%)、2番目は小泉 進次郎氏(24.4%)だった。

ただ、自民党支持層に限って見てみると、安倍首相が4割を大きく超えてトップで、1割台後半の小泉氏と石破氏を引き離している。(安倍首相46.1%、石破氏16.9%、小泉氏17.2%、岸田氏10.3%、河野氏2.2%、野田氏0.8%、その他の自民党議員3.1%)

財務省の文書の改ざんや、福田事務次官のセクハラ疑惑など、一連の問題の責任を取って麻生財務相が辞任するべきかを尋ねたところ、「辞任すべきだ」(45.6%)と、「辞任する必要はない」(49.8%)は、共に4割台で意見が分かれた。

加計学園の獣医学部新設をめぐり、柳瀬元首相秘書官が愛媛県の職員との面会を否定したことなど、政権の説明について「納得できない」と答えた人は、8割を超えている。(「納得できる」11.4%、「納得できない」82.4%)

政党別の支持率は、自民党が3割台、立憲民主党が1割台でほぼ横ばい、残りの政党は1割未満で、「支持する政党はない」と答えた人が、最も多くを占めた。(自民36.0%、立憲13.8%、公明3.3%、共産3.2%、維新2.2%、希望1.7%、民進1.2%、社民0.6%、自由0.4%、支持なし36.5%)

また、北朝鮮への対応や通商問題が焦点となった先日の日米首脳会談について尋ねたところ、評価できると答えた人は4割台前半で、評価できると思わないと答えた人は5割近くだった。(「思う」42.4%、「思わない」49.6%)

トランプ大統領が、米朝首脳会談で拉致問題を提起する考えを示したことをふまえ、拉致問題について聞いたところ、進展に期待する人が5割台後半に上った。(「期待する」56.7%、「期待しない」40.1%)

FNN
2018年4月23日 月曜 午後0:09
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