自民党の竹下亘総務会長は20日、竹下派会長への就任を受けて報道各社のインタビューに応じた。9月の党総裁選への対応では、候補者の財政再建への姿勢を重要な判断要素だとする一方、「ポスト安倍」をうかがう岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長との距離の近さを強調した。

 竹下氏は、自派からの候補擁立は難しいとの認識を示し、「政策的に一番近いのは岸田氏のグループと感じている」と指摘。石破氏についても「かつて同じグループに所属し、石破氏を担いで総裁選を戦った経験もある。非常に近い一人だ」と語った。「安倍晋三首相も有力な候補だと思う」とも述べたが、首相の総裁3選が順当だとする党内の意見をけん制した形だ。

 また竹下氏は「財政再建の旗を誰が一番しっかり掲げているかは非常に大きな要素だ」と強調。「消費税率を(10%に)引き上げる苦い選択もしなければならない」と述べ、候補者の消費増税への姿勢を重視する考えを示した。【松倉佑輔】

毎日新聞
2018年4月20日 18時56分
(最終更新 4月20日 18時56分)
https://mainichi.jp/articles/20180421/k00/00m/010/054000c