この週末のNNNの世論調査で安倍内閣の支持率が第二次安倍政権発足以来、初めて2割台になった。政府・与党がこれをどう受けとめているのか、政治部の青山和弘記者が解説。

■政府・与党内では強い危機感

菅官房長官は、会見では一喜一憂しない姿勢を強調した。しかし、政府・与党内には強い危機感が広がっている。

菅官房長官「よく申し上げておりますように、支持率は高い時もあれば低い時もあります」

安倍首相周辺は、「大変だ。こんなくだらない疑惑の追及ばかりやっていたら、日本の政治はメチャクチャになる」と嘆いている。また、自民党の閣僚経験者が「分水嶺(ぶんすいれい)を超えた。支持率は回復しないと思う」と語っているほか、9月の自民党総裁選で安倍首相が三選を果たせるか「わからなくなった」という声も出ている。

ポスト安倍を目指す石破元幹事長は、次のように話している。

自民党・石破元幹事長「支えられる側(=首相側)にもいろんな(不信を取り除く)ご努力をいただかないと、なかなか、この傾向は変わっていかないという思いはあります」

■安倍政権が信頼を回復できるか、正念場だ。

こうした中、与党側は16日、加計学園問題をめぐる発言の真偽が問われている柳瀬元首相秘書官を23日に国会に参考人として呼ぶ方針を決めて、野党側に伝えた。しかし、野党側はあくまでも証人喚問を求める考えで、話し合いはついていない。

立憲民主党の辻元国対委員長は、暗に安倍政権の退陣を求めた。

立憲民主党・辻元国対委員長「政権があがけばあがくほど、傷が深くなるように思う。早く安倍政権全体で重大な判断をされるべきだ」

希望の党の幹部も「問題の原因は安倍首相にあるのだから、潔く退陣すべき」と語るなど、野党側は追及のボルテージを上げている。

日テレニュース24
2018年4月16日 17:54
http://www.news24.jp/articles/2018/04/16/04390648.html