毎日新聞 2018年4月5日 20時10分(最終更新 4月5日 20時19分)
https://mainichi.jp/articles/20180406/k00/00m/040/092000c

 「家庭で使っている白熱電球2個をLED電球1個に無償交換」という東京都の省エネ促進事業が、
実績不振にあえいでいる。小池百合子知事は5日、渋谷区笹塚の電器店を訪れ、商店街の買い物客らに
都の取り組みをアピールした。

 事業は小池知事の肝いりで、昨年7月に始まった。事業費は約19億円。都は1年間でLED電球100万個を
交換する目標を掲げたが、開始8カ月での実績はわずか約21万個。都は昨年まで、個人経営の電器店などで
交換を受け付けてきたが、今年に入り都内のヤマダ電機やビックカメラなどの大型家電量販店に対象を拡大した。

 「一日店長」として赤いエプロン姿で店頭に立った小池知事は、客から持ち込まれた白熱電球を、
自らLED電球に交換。「身近な照明をLEDにすることで電気代が安くなり、エネルギーも削減できる。
一人一人の家庭の協力で、ぜひ交換を進めて」と呼びかけた。
【森健太郎】