会見の冒頭で河野統合幕僚長は「統合幕僚監部としても今回の事案を深く受け止め、情報公開、文書管理の重要性を改めて認識し職務に当たって参りたい」と謝罪しました。

そのうえで、イラク派遣の日報が去年3月に見つかっていたのに防衛大臣らに報告されていなかったことについては「当然、速やかに報告をするべきところが抜けていたことは、結果として大臣および国会に対して背信的な行為をしたと言われてもしかたがない」と述べ、信頼を損ねる行為だったことを認めました。

また、文民統制=シビリアンコントロールが効いているか問われたのに対して、河野幕僚長は「自衛隊はシビリアンコントロールが大前提なのでこれが崩れているとは思わないが、シビリアンコントロールに疑義が出ていると批判があることについては真摯(しんし)に受け止めなければならないと思っている」と述べました。

そして、「情報公開に対する深刻さ、結果がもたらす深刻さについての認識が足りなかったのではないかと想像している」と述べ、隊員の意識改革など再発防止を徹底する考えを改めて示しました。

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