毎日新聞 2018年4月5日 08時00分
https://mainichi.jp/articles/20180405/k00/00m/010/160000c

 防衛省は、伊豆、小笠原両諸島など太平洋側の島しょ部の防空体制を強化するため、硫黄島
(東京都小笠原村)に固定式警戒管制レーダーを整備する方針を決めた。今年度から3年間で
訓練用レーダーの機能を強化し、2020年度の運用開始を目指す。中国の海洋進出に直面する
南西諸島に比べて防備が手薄だったが、中国軍が空母の運用を開始し、西太平洋に活動範囲を
広げていることに対処する。

 硫黄島(約22平方キロ)には民間人は居住していないが、海上自衛隊が管理する飛行場があり、
自衛隊や米軍の訓練に使用されている。航空自衛隊の訓練用の空域監視レーダーがあるが、
他国軍機の侵入に対応する機能はなかった。

 防衛省は17年度補正予算に訓練用レーダーの機能向上経費として約5億円を計上。全国のレーダー情報を
一元的に処理する自動警戒管制システム(JADGE)と連接するための衛星通信や自衛隊機との
無線通信の機能を追加して、警戒監視レーダーとして運用する。


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