NHK NEWS WEB 4月4日 15時40分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180404/k10011390601000.html

北方領土の色丹島で、ロシア極東のサハリン州がアメリカの企業とともに進めているディーゼル発電所の
建設計画について、河野外務大臣は衆議院外務委員会で、ロシアだけでなくアメリカ政府にも
抗議したことを明らかにしました。

北方領土の色丹島ではことし9月までに新しいディーゼル発電所が建設される予定で、ロシア極東の
サハリン州の知事が先月、建設計画にはアメリカに拠点を置く大手機械メーカーが参画していることを
明らかにしました。

これについて河野外務大臣は4日の衆議院外務委員会で、「北方四島の中で第三国の企業が経済活動に
従事することは、北方領土問題に関するわが国の立場に相いれず、極めて遺憾だ」と述べたうえで、
ロシアだけでなくアメリカ政府にも抗議したことを明らかにしました。

そのうえで「こういう問題を根本的に解決するためには、北方領土問題自体を解決しなければならない。
領土問題を解決し、平和条約の締結を目指して頑張っていきたい」と述べ、平和条約締結を目指す外交交渉に
一層力を入れる考えを示しました。