https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180402-00052696-jbpressz-pol

 森友学園に係る文書改竄問題は国政に対する信頼を揺るがす大きな問題である。しかし、世界が数十年に一度と言っていいくらいの激変を迎えようとしているいま、日本の舵取りをしっかりしなければ沈没を免れない。

 学園関係で安倍晋三首相や昭恵夫人が関わり行政を歪めたとの明確な証拠はないし、首相自身が否定している。加計学園問題と同じく、野党やマスコミは魔女裁判のように印象操作で安倍内閣の支持率低下を狙うやり方は、フェアーではない。

 世界の激動に対処し、日本の国益を毀損しないためには、世界を俯瞰する地球儀外交をしてきた安倍氏以外にないのではないだろうか。

■ 日本は「力」を持つべきだ

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■ 安倍潰しは犯罪に等しい

 加計学園の獣医学部新設問題では、理路整然とした侃々諤々ではなく、忖度したのではないかという空気で喧々囂々となり、論戦に値しない問答が繰り返され貴重な時間を空費した。

 野党や多くのマスコミは首相が獣医学部の開設決定などに関わっていなかったにもかかわらず、加計幸太郎氏と長年の友人であったということを理由に、印象操作で首相の支持率低下を図った。

 誘致の張本人であり、最も多くかかわってきた加戸守行氏を参考人に招くことや、招いた後の発言も報道しない不公平さが目立った。当人を差し置いての首相「尋問」に対し、加戸氏が「安倍首相の濡れ衣を晴らす」(『WiLL』2017年10月号)を書かざるを得なかったのも理解できる。

 「関与していない」とする「悪魔の証明」を求められ、「答弁が明確でない」「誤魔化しているのではないか」などをくどいほど繰り返されたのでは、どのような内閣も堪え得ないであろう。

 すでに獣医学部開設で、安倍首相の関わりがない、濡れ衣であったことが判明した。ともあれ、安倍政権をつぶしたい陰謀が働いてきたとしか言いようがない。

 安倍政権は歴代政権ができなかった多くの成果を上げてきた。そうしたことに対し、自民党内にも羨ましさが過ぎて敵対的な発言や行動をする御仁も見受けられる。

 石破氏は安倍内閣の地方創生担当大臣でありながら、国家戦略特区を設けて理不尽な「岩盤規制をドリルでこじ開ける」首相の意図に反する「獣医師養成系大学・学部の新設に関する検討」(通称石破4条件)を掲げ、閣議決定される。

 これについて、日本獣医師政治連盟委員長は「大臣から、(中略)大学学部の新設の条件については大変苦労したが、練りに練って、誰がどのような形でも参入が困難な文言にした旨お聞きした」と語っている。

 細部は小川榮太郎氏「加計学園問題の主犯″は石破茂」(『Hanada』2017年9月号参照)に譲るが、これでは、座右の銘は「面従腹背」と語る前川喜平氏と同じである。

 いまは文書改竄で批判が高まり、衆院議員会館前では安倍政権支持派と反対派のデモ隊による怒声が飛び交う険悪な状況も伝えられた。

 米国が鉄鋼などの輸入制限措置を発動したが、日本は適用除外になるのではないかと油断していたようだ。文書書き換え問題に気をとられ、壮大な時間を浪費しているうちに、本来の任務を果たす方向に目が向いていないのではないだろうか。これでは、日本沈没を招く犯罪である。

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■ ワイドショー民主主義で共産主義社会か

 加計学園事案は、結局のところ岩盤規制で半世紀も「歪められてきた行政を正した」ものであるが、ほとんどの新聞やテレビは前川喜平氏の「行政が歪められた」という発言ばかりを報道し、特に年配のおばちゃん連中は「安倍さんてダメよね」という見方がどんどん広がっていった。

 ジャーナリストで松蔭大学客員教授の有本香氏は、テレビのワイドショーが政治を決めているという意味で日本は「ワイドショー民主主義」(『Hanada』 2017年9月号)だという。言い得て妙であるが、民主主義が嘘に弱いということでもある。

 「朝日(新聞)が司令塔となり、テレビという巨大なマイクが国民にこれを宣布する。女性週刊誌とワイドショーが高齢女性層に執拗に、この虚報の拡大を図り続け、(中略)朝日―テレビが連動しての情報戦的な破壊活動に対抗するのは不可能」(小川榮太郎氏「なぜ私は朝日と闘うのか」、『Voice』2018年1月号)という。

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