国民の意識と乖離した麻生財務相の妄言にはア然だ。29日に参院の財政金融委員会で「森友の方がTPP11より重大だと考えているのが日本の新聞のレベル」と言い放った一件だが、30日も立憲民主党の枝野代表が、「自分の役所でとんでもない不祥事が起きたという当事者意識を全く欠いた暴言。国民のためにさっさと地位を引かれるべきだ」と辞任を求め、批判した。

 野党の怒りはその通りで、「訴追の恐れ」を連発して森友文書改ざんに関するほとんどの証言を拒否しながら、一方で「安倍夫妻の関与はない」と断じた佐川宣寿前国税庁長官の喚問によって、逆に国民は安倍夫妻に対する疑惑を深めている。森友問題や佐川証言をメディアが大きく取り上げるのは当然のことである。

 そのうえ、麻生の発言は間違いだらけ。TPP11はまだ締結されていないし、茂木経済再生相が往復した署名式の場所はペルーじゃなくてチリだ。新聞はどこもきちんと詳報していた。

(以降ソースにて)
2018年3月31日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/226259
『麻生妄言でまた墓穴 反省ゼロ政権に森友疑獄の無間地獄』