「デモ封じ条例」こと、東京都迷惑防止条例「改悪」案が29日、都議会本会議の賛成多数で成立してしまった。この条例が怖いのは、構成要件が従来法の規制範囲を飛び越え、警察の恣意的判断で取り締まられる恐れがあることだ。

 例えば「つきまとい」の防止強化と称し、ストーカー規制法の「恋愛感情が伴う」との規制範囲を超える「特定の者に対する悪意」が伴えばアウト。「安倍ヤメロ」の非難コールも当局が「悪意」とみなせば、連日の官邸前デモも条例違反となりかねない。

 こんな危険な条例に「乱用防止」の付帯決議もなく、たった1時間の委員会審議で賛成した都議たちの良識を疑う。最大会派の都民ファーストの会(都F)は懸念の声に応え、少なくとも「審議不十分、丁寧な議論を」と呼びかけるべきだった。まさに「都民第一」の看板に偽りありだが、裏切りは昨年の都議選から始まっていた。

(以降ソースにて)
2018年3月31日 日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/226156/1
『デモ封じ条例賛成 裏切りの都民Fに医師会との“しがらみ”』