まるっきりフェイクじゃないか――。29日の参院財政金融委で米国を除く環太平洋経済連携協定(TPP11)について、麻生財務相が「森友(問題)の方がTPP11より重大だと考えているのが日本の新聞のレベル」と言い放った。オドロキなのは、その答弁が事実誤認だらけだったことだ。

「TPP11というのは日本の指導力で締結された」「茂木大臣(敏充経済再生相)が0泊4日でペルーを往復していたが、日本の新聞には1行も載っていなかった」「日本の新聞のレベルはこんなもんだな」

 麻生大臣は臆面なく答弁したが、まずTPP11はまだ「締結」されていない。茂木が今月8日のTPP署名式に出席した場所も南米ペルーではなく、隣国チリの首都・サンティアゴだ。最近は漢字に限らず、モノ覚えが悪いようだ。

 あたかも日本の新聞がこの署名式をまったく報じていないかのように答弁していたが、コレも真っ赤なウソ。朝日新聞は10日付で1行どころか4段組みでデカデカと報道。毎日新聞、読売新聞なども詳報した。TPP加盟各国の新聞(電子版)も確認したが、日本の扱いの大きさは他国と引けを取らないのだ。

(以降ソースにて)
2018年3月30日 日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/226153
『麻生大臣は間違いだらけ “恫喝”答弁で晒した底抜けの厚顔』