NHK NEWS WEB 3月30日 18時14分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180330/k10011385761000.html


森友学園の問題をめぐり、安倍総理大臣は衆議院本会議で、籠池前理事長の証人喚問の時は
「証言拒否が繰り返された」と述べたのに佐川前国税庁長官の時はコメントしないのはおかしいと
批判されたのに対し、佐川氏の場合は、財務省の決裁文書の改ざん問題が調査中のためコメントを
控えたと理解を求めました。

この中で野党側は、安倍総理大臣が去年、森友学園の籠池前理事長の証人喚問のあと、
「証言拒否が繰り返されて残念だった」と述べた一方、今月27日の佐川前国税庁長官の証人喚問のあと、
「政府としては一貫してコメントしない」と述べたと指摘し、「スーパーご都合主義だ」などと批判しました。

これに対し、安倍総理大臣は「書き換え問題は、いまだ政府として調査中だ。そういう意味で、
証人喚問におけるやり取りについて、政府側としてコメントすることは適当ではないと考えた」と述べ、
佐川氏の場合は、財務省の決裁文書の改ざん問題が調査中のため、コメントを控えたと理解を求めました。

また安倍総理大臣は、夫人の昭恵氏からは「森友学園や籠池前理事長夫妻に関して、財務省職員と
メールや電話などで会話をしたことはない」と聞いているほか、政務担当の今井総理大臣秘書官からも
「財務省の職員から国会答弁について説明を受けたり、協議したりしたことはなかった」と聞いていると説明しました。