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3月29日の参議院総務委員会で質疑に立った民進党の杉尾秀哉議員が、NHK内部で政治的な表現にナーバスになっている報道局長がいるという情報がある、などと指摘、真相を質したもののあっさり否定されると「いずれにしても」などと話を変えて官邸や自民党への配慮と結びつけるかのように印象付ける場面がありました。

否定されると「いずれにしても」

杉尾議員はNHKの誤報事例を取り上げると「この誤報を契機に官邸や自民党の一部にあった偏向報道批判が強くなった」と述べ、ある報道局長がナーバスになったことからNHK内部でJアラートならぬ「Kアラート」と呼ばれているそうだが事実か、と質問。

これに対して木田幸紀専務理事は「御指摘にあったような事実はございません」とあっさり否定しますが、杉尾議員は引き下がりませんでした。

「いずれにしてもですねぇ」と話し始めると、「NHKは予算もですねぇ、握られてるわけですし、やっぱり政治に弱いと一般視聴者も思ってる」と譲らず、「それがしばしば放送内容への介入とか忖度を生みやすい原因になっている」更に「NHKの人事にも影響していると聞いている」とNHKが官邸や自民党に配慮せざるを得ない立場だとの印象を強調、「報道機関としての矜持やジャーナリズム精神を絶対に失わないで頂きたい」と注文をつけていました。

NHK幹部に矜持やジャーナリズム精神を説いた元TBSの杉尾議員は、3月16日の参議院予算委員会で「これは真相解明のためです」と前置きし、近畿財務局の自殺者に関する事実関係や遺書の内容を答弁するよう要求していました(関連記事)。

(略)