NHK NEWS WEB 3月29日 12時03分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180329/k10011383661000.html


北朝鮮と中国の首脳会談をめぐって、河野外務大臣は参議院の外交防衛委員会で、非核化に向けた
北朝鮮の意図は対外的に示されていないなどとして、北朝鮮の動向を引き続き見極め、
具体的な行動を取るまでは圧力を継続する必要性を強調しました。

この中で河野大臣は、北朝鮮と中国の首脳会談に関連して「北朝鮮の非核化に向けた意図は対外的に
発表されておらず、依然として核関連施設で動きがあることを考えると、まだまだしっかり
見極める必要がある」と述べたうえで、北朝鮮が非核化に向けた具体的な行動を取るまでは
圧力を継続する必要性を強調しました。

また、日朝首脳会談や北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の可能性を問われたのに対し、
南北や米朝の首脳会談の行方を注視し、どのような手段が核・ミサイルや拉致問題の解決に最適なのかを
検討していく考えを示しました。

一方、北朝鮮と中国の首脳会談を政府としてどの段階で把握したのかを問われたのに対し、
河野大臣は「さまざまな情報を日米韓などでしっかり共有しており、いつどういう連絡をもらったか、
対外的に知らせていない」と述べるにとどめました。


「米中にも拉致問題働きかける」

また、河野外務大臣は、衆議院の特別委員会で「4月に予定されている安倍総理大臣の訪米の際にも、
米朝首脳会談で拉致問題を取り上げるよう、改めてトランプ大統領に直接働きかける考えだ。
今週、キム・ジョンウン(金正恩)委員長が訪中し、習近平国家主席と会談したが、中国に対しても
中朝間でのやり取りで、拉致問題を取り上げるよう働きかけていく。国際社会の圧力をテコとしつつ
北朝鮮に拉致問題の早期解決に向けた決断を迫っていく」と述べました。