http://www.buzznews.jp/?p=2116035

2017年7月に民進党を離党した藤末健三参議院議員が、3月28日の参議院財政金融委員会で安倍首相に対し憲法9条改正に反対の立場から議論、その理由について「韓国との関係が悪くなる可能性がある」点を挙げていました。

「韓国との関係が悪くなる可能性もあるんじゃないか」

藤末議員は憲法改正について安倍首相の答弁を受ける形で自身の考えを否定的な見地から話をしていましたが、9条の改正については「非常にちょっと違和感がある」と述べ、国連憲章や日米安保条約との関係から俯瞰的に議論すべきだ、と慎重な姿勢を見せていました。

また北朝鮮の核・ミサイル開発の進展や中国の軍事力増強といった課題を踏まえ、現実的な安全保障をどう変えていくのかについて議論をした上で、憲法の限界があれば変えていくという方針で議論する方がより良いのではないか、と提案。

そして、藤末議員自身は「今、憲法9条の改正議論はしないほうがいいのではないかと思っている」と述べると、その理由について韓国との関係を挙げたのです。

2017年5月に安倍首相が憲法改正についての見解を示した際、韓国メディアの反応を調査したという藤末議員は、当時賛成していたメディアがなかった上に、日本の軍国主義復活のような受け止め方も見られていたと指摘、北朝鮮問題への対応において韓国との関係が重要である現在、憲法9条の改正議論が韓国との関係を悪化させる可能性があるとの懸念を示していました。

藤末「私は今、憲法9条の改正の議論がですね、始まりますと今、北朝鮮に対応する上では韓国との連携が非常に重要である中においてですね、韓国との関係が悪くなる可能性もあるんじゃないかということを懸念しております」

藤末議員は他にも、介護や年金それに子育て・教育といった内政の課題が山積している中、国論を二分する恐れのある9条改正の議論でこれらの課題が停滞する心配があるとも言及していましたが、憲法9条改正の議論において韓国への配慮を求めた形であることから、注目を集めそうです。

藤末議員は2017年1月に田園都市線が大幅遅延したとして「30分以上送れたら無料にすべき」「独占企業の地位に甘んじている」などとTwitterで主張して大炎上していました(関連記事)

(略)