中学の「道徳」教科書 初検定 各社の「評価」対応分かれる
3月27日 16時59分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180327/k10011381071000.html

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180327/K10011381071_1803271830_1803271831_01_02.jpg

来年4月から教科に格上げされる中学校の道徳で、初めてとなる教科書の検定が行われました。教科となる道徳で大きな課題となるのが「評価」ですが、道徳の教科書を作成した8社は、「評価」の扱いをめぐって対応が分かれました。

今回の検定は来年4月から使われる中学校と高校の教科書、合わせて68点を対象に行われました。

このうち「特別の教科」に格上げされる中学校の道徳は、8つの会社の教科書が一部の記述を修正したうえですべて合格しました。

中学校の道徳では、「国を愛する態度」や「家族愛」など22の内容項目を教えるよう定められています。さらに学校には、子どもたちに特定の考え方を押しつけたり、ほかの子どもと比べたりしないよう、数値などでなく記述式で「評価」するよう求めています。

今回の検定で道徳の教科書を作成した8社のうち、自己評価を段階別で評価するページを設けたのは、5社でした。

各社の評価の扱いと、その意図についてまとめました。

◆評価するページを設けた5社は

【日本教科書】
教科書の巻末に「心の成長を振り返りましょう」と題して、「国を愛し、伝統や文化を受け継ぎ、国を発展させようとする心」や「家族を大切にし、家族の一員として貢献しようとする心」など内容項目ごとに4段階で自己評価させています。会社は「石川県の中学校で活用している取り組みを参考にして教科書に盛り込んだ。子ども自身が学びを振り返るために作成したもので、そのまま教員が評価に使うことは考えていない」と話しています。