『「忖度」は本当にあったのか。太田理財局長は素直に返した
「忖度は否定できないのでは」という指摘も。』

2018/03/19 17:39
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学校法人・森友学園への国有地売却をめぐる、財務省の決裁文書改ざん問題。

1年前から焦点になり続けている、国有地の売買に関する「忖度」の有無。3月19日、参議委員予算委員会で

「忖度というのは、基本的にはその本人の心の中のこと。その時の担当者の心の中を見通して私がお話しすることはいたしかねる。私にその能力はない」

国有地の売買に関して、財務省による政治への「忖度」はあったのかーー。公明党の矢倉克夫議員から問われた太田充理財局長は、そう言い切った。

矢倉議員はこの発言について、「忖度はまさに、される側がわかることではなく、した側の思い」と言及。

「現場の方々がどういう思いだったのかを早く聞いて、伝えていただきたい。彼らも、やりたくないことをさせられた被害者だったかもしれない」と同情を寄せて、内部調査を早急に終わらせるよう求めた。

■「される側」の見解は…?

一方、「される側」にいる安倍首相は、矢倉議員の「役所の中で忖度というふうに疑われる文化があることは否定できないのではないか」との質問にこう答えている。

「決して、私ごとについて忖度があってはならないのは、当然のことと思う次第です。このことは徹底しなければならないし、今回のようなことが二度と起こらないように、組織の立て直しをしなければいけない」

忖度に関する質問は、ほかにもあがっている。民進党の大野元裕議員も同様の質問をぶつけているが、安倍首相は「忖度をしたかどうかは、私には正確に本人の気持ちにならなければお答えのしようがない」と答弁。

さらに、改ざん前の決裁文書に言及しながら、こうも述べている。

「中身を見ていただいても忖度したという形跡はない。忖度したならそういう記述があってもしかるべきでしょう」

野党は佐川宣寿・前理財局長や安倍昭恵夫人、さらには売買について財務省に問い合わせた昭恵夫人秘書・谷査恵子氏の証人喚問を求めている。

今後もこの「忖度」をめぐる議論は続きそうだ。