(2018/03/16-13:22)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031600393&;g=pol

 財務省の太田充理財局長は16日の衆院財務金融委員会で、学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる決裁文書の改ざん当時に理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官について「関与の度合いは大きかったのではないか。知っていたと思っている」と述べた。また、麻生太郎副総理兼財務相は重ねて続投の意向を強調した。

財務省によると、改ざん行為があったのは昨年2月下旬から4月までの期間。自民党の義家弘介氏の質問に対し、太田氏は「それまでの国会答弁が誤解を受けないように(改ざんが)行われた。主として答弁していたのは佐川氏だった」と指摘し、佐川氏の答弁に合わせる形で行われた改ざんを佐川氏自身は把握していたとの見方を示した。佐川氏は国税庁長官を辞任した今月9日、記者団に「捜査中なのでコメントは控えたい」と述べていた。
 財金委で麻生氏は進退について「こうしたことが二度と起きないように必要な対応を行っていく。それをもって職責を果たしていく」と語った。衆院会派「無所属の会」の福田昭夫氏への答弁。
 一方、太田氏は、今月5日に国土交通省から改ざんの可能性があるとの連絡を受けたにもかかわらず、麻生氏への報告は11日だったと説明。国交省は5日に杉田和博官房副長官にも連絡し、改ざんの可能性は翌6日に安倍晋三首相と菅義偉官房長官に伝わっていた。