自民 「自衛隊明記」意見集約見送り 来週改めて議論へ
3月15日 19時05分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180315/k10011366641000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_004

憲法改正の焦点となっている「自衛隊の明記」について、自民党の憲法改正推進本部は、9条2項を維持したうえで、「自衛隊を保持する」と規定するなど、7つの条文案を示して議論しましたが、意見がまとまらず、来週改めて議論することになりました。
自民党の憲法改正推進本部は15日、すべての議員を対象に会合を開き、焦点となっている「自衛隊の明記」について、戦力の不保持などを定めた9条2項を維持する5つの案と、削除する2つの案の、合わせて7つの条文案を示しました。

会合では、7つの条文案のうち、9条2項を維持したうえで「必要最小限度の実力組織として、内閣総理大臣を最高の指揮監督者とする自衛隊を保持する」と規定した「9条の2」を、新たに設ける案に対し、「幅広い理解が得られる現実的な案だ」などと、賛同する意見が相次ぎました。

一方で、「2項を維持したままでは、憲法と自衛隊の整合性がとれない」として、2項を削除する案が望ましいという意見や、2項は維持するものの、「自衛隊」を明記するのではなく、「自衛権の発動を妨げない」と規定すべきだという意見も出されました。

議論は3時間近く続き、「さらに議論を行うべきだ」という声も出たことから、本部長を務める細田前総務会長は、15日の意見集約を見送る考えを示し、来週改めて議論することになりました。