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3月14日のBSフジ「プライムニュース」で森友学園問題について議論する中、元東京地検特捜部検事の高井康行弁護士が希望の党・玉木雄一郎代表を前に「事実関係が曖昧である中で責任を追及するのは順番が逆」「ないことの立証を求めるのはなかなかついていけない話」と野党の姿勢に疑問を呈す場面がありました。

この日の放送では「森友文書”改ざん”問題の行方」として自民党の山本有二財務委員長を交え森友学園問題について議論していた高井弁護士や玉木代表でしたが、野党の追及姿勢については反町キャスターも疑問を抱く部分があるようで「(政府が)何か出しても、これじゃ足りない不十分・不明確だ、疑惑は更に高まったと(事前に)原稿を書けそう」と皮肉めいたコメントを呈すほどでした。

そうした中、元東京地検特捜部検事の高井弁護士からも疑問視する意見が飛び出します。反町キャスターが「政治家の皆さんの話を伺ってると政治的な責任と刑法上の責任が混在してくる」と苦言を呈すと、高井弁護士はこう発言したのです。

高井「本来だったら事実関係を確定されて、それに基づいて非難すべきものは非難すると、これが本来のあり方だと思うんですね。ところが残念なことに、根幹になる事実関係がまだ曖昧、今おっしゃってるように原本がどこにあるかもわからない、というような状況の中で、さあ責任追及するぞというのはね、私に言わせると、ちょっと順番が逆じゃないんですか?それまず事実解明が先じゃないですか、というのがまず第一点ですね」

また「ないことを証明しろと野党が求めているように見える」と反町キャスターが指摘すると高井弁護士は「ついていけない話」と突き放していました。

高井「まずね、ないことの立証なんて不可能ですよね。だから悪魔の証明と言われるわけですから。それからもうひとつ、いろいろ今おっしゃってますが、証拠はあるんですか。政治の世界と僕が住んでる世界違いますから。僕らは常に証拠があるか、事実はどうなんだ、というところから始まってるんで、まぁなかなかついていけない話だな、というのが私の感想ですよね」

しかしそれでも玉木代表には効果なかったようで、「逆なんですよ」「立証責任は常に行政側にあるんです」などと反論していました。