NHK NEWS WEB 3月9日 16時52分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180309/k10011358291000.html

東京電力福島第一原子力発電所の事故から11日で7年になるのを前に、原子力規制委員会の更田委員長が
職員に訓示を行い、原発の再稼働の前提となる審査などについて「必要と思えば、原点に戻って考えることを
いとわないでほしい」と述べました。

福島第一原発の事故から、11日で7年になるのを前に、原子力規制委員会の更田豊志委員長は、
9日、原子力規制庁の職員およそ340人に対し、恒例の訓示を行いました。

この中で更田委員長は「私たち人間には現状を維持したがる欲求があり、新たな行為によるデメリットを
避けようとする傾向がある」と述べ、原子力規制委員会が行っている、原発の再稼働の前提となる審査などの、
パターン化が進むことに注意を促しました。

そのうえで「これまでの審査がこうだったから、『ここもこうだ』とは考えず、必要と思えば原点に戻って
考えることをいとわないでほしい。過ちを改め、足りないところを補うことを決してはばかっては
ならないというのが、事故の重要な教訓の1つだ」と述べ、7年前の事故を原点として、原子力規制に
当たるよう訓示しました。