2018/3/7 18:41 日経
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2781382007032018TJ1000/

 東京電力ホールディングスは7日、柏崎刈羽原子力発電所(新潟県、停止中)7号機に三菱電線工業の不適合部品が使われている可能性があると発表した。北陸電力も志賀原発2号機(石川県、停止中)で同様の可能性があると発表した。東電と北陸電は安全上問題はないとしているが、万全を期すために停止中に不適合の可能性のある部品を全て交換する。

 東電と北陸電が原発メーカーの日立GEニュークリア・エナジーから報告を受けた。部品は、緊急時に原子炉を停止するための制御棒の弁に使われる、ゴムを素材としたもの。三菱電線が2009年に日立GEに納入した60個のうち、日立GEの要求値よりわずかに硬い部品が4個含まれていたという。

 柏崎刈羽7号機では2010年から11年の間に60個のうち18個が取り付けられたが、不適合品4個が含まれているかは特定できないという。納入された部品を使用し同原発を稼働した期間は1年3カ月あったが、東電と日立GEは安全上の問題はなかったとしている。

 志賀原発2号機でも、三菱電線から納入を受けた同部品の18個中最大4個が不適合品だった可能性がある。日立製作所の関係者によると、対象部品は建設中のJパワー大間原発(青森県)、中国電力島根原発3号機にも納品された可能性があるという。