0001マスター・ネシトル・カ ★
2018/03/07(水) 18:08:42.51ID:CAP_USER9http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018030702000064.html
福島県飯舘村は、帰還困難区域に指定されている長泥(ながどろ)地区の約百ヘクタールで、除染やインフラ整備などを進めて人が住めるようにする「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)を設ける計画案を策定した。村内の除染ではぎ取った土(除染土)を農地に埋める前例のない実証実験が含まれている。村は計画で除染が進むとしているが、苦渋の決断を迫られた住民からは「一番被害を受けた長泥がなぜ」と不満の声も漏れる。
計画によると、村内の除染土を分別し、放射線量が一定値以下の除染土を「再生土」として地中に埋めて農地を造成。花きなどを栽培する環境省の実証実験事業を行う。環境省は再生土の全国での利用を検討しており、長泥地区の実証実験のデータはその材料に使われる。
二月二十五日に村内で臨時区会が開かれ、住民が計画案を承認した。村は国や県と協議し、三月中に復興拠点の計画を県に提出する方針。帰還困難区域に指定されている長泥地区は、国が復興拠点計画を認めれば五年後をめどに避難指示が解除される。
復興拠点は帰還困難区域を抱える各市町村が計画し、国が認定する。
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飯舘村の担当者は「環境省の事業を受け入れることで土地に利用目的ができ、より幅広く除染ができるようになる。村全体の除染土を減らすことにもつながる」と説明。菅野典雄村長は「国は大量の除染土の処理で困っている。お互いさまで進むことが村の復興につながる」と話す。
しかし臨時区会に参加した男性住民(68)は「除染ではぎ取った土を埋めるのは嫌だが、戻る選択肢が他になく賛成した。国は前例をつくれば次々に計画を進める。長泥だけの問題ではない」と憤った。