『三浦瑠麗はなぜ「北朝鮮テロリスト」のリスクだけを語り、人権保護の視点を疎かにするのか』

2018.3.6 ウェジー
http://wezz-y.com/archives/51248

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が、2月11日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)でした発言は、大いに批判を浴びた。一方で「よく言った」と賛成する声もあり、ある意味“賛否両論”だった。どういった発言だったかというと、「北朝鮮のテロリストが日本に潜伏しており、特に大阪がヤバイと言われている」というものだ。

 『ワイドナショー』はバラエティトーク番組でありながら、時事問題も扱う。11日のテーマの一つとして、開幕中だった平昌オリンピックを取り上げ、北朝鮮が選手団を派遣したことに絡めてオリンピックが政治外交の舞台になっていると紹介。この流れで三浦氏は、朝鮮半島における安全保障問題に触れた。

「もしアメリカが北朝鮮に核を使ったら、アメリカは大丈夫でも我々(日本)は反撃されそうじゃないですか。実際に戦争が始まったら、テロリストが。仮に金正恩さんが殺されても、もう指導者が死んだっていうのがわかったら、もう一切外部との連絡を断って都市で動き始める、“スリーパーセル”っていうのが活動すると言われているんですよ」

「テロリスト分子がいるわけですよ。それがソウルでも、東京でも、もちろん大阪でも。今ちょっと大阪やばいって言われていて」

「潜んでます。というのは、いざと言うときに最後のバックアップなんですよ」

「そうしたら、首都攻撃するよりかは、他の大都市が狙われる可能性もあるので、東京じゃないからっていうふうに安心はできない、というのがあるので正直、我々としては核だろうがなんだろうが、戦争してほしくないんですよ、アメリカに」

 一連の三浦氏の発言に、Twitterでは「無責任にコリアンヘイトを煽る発言」と批判が集中した。三浦氏の発言はあくまで“北朝鮮のスリーパーセル”に言及したものだが、「やばい」と指摘した大阪には在日コリアンが多く暮らしており、この発言で視聴者が彼らを連想し差別や偏見を強めるきっかけになりかねないということだ。一方で、コリアンへのヘイトが跋扈する匿名掲示板では三浦氏を擁護するコメントも多く書き込まれていた。

(以降ソースにて)