産経ニュース 2018.3.5 07:00
http://www.sankei.com/life/news/180305/lif1803050003-n1.html

 北海道大の奈良林直名誉教授(原子炉工学)が4日、福岡市内で「再生可能エネルギーはまやかし
原子力発電の最前線に立って」と題して講演した。九州原子力会議が主催した。

 奈良林氏はまず、世界の気温が5度上昇すれば地球は砂漠化し、海では海流も弱まる「海の砂漠化」も進むと説明した。

 南極に広がる氷のデータから、現在の大気中の二酸化炭素とメタンの濃度に見られる変化の速度は、
過去65万年分の変動をはるかに上回るといい、化石燃料の大量消費が原因だと指摘した。
「世界人口が今後、100億人に増えれば、世界中に供給できるエネルギーはなくなる」と警鐘を鳴らした。

 奈良林氏は打開策として、スイスのエネルギー政策の現状を紹介した。

 スイスは永世中立国でもあり、自立意識が高い国民性がある。奈良林氏は「1家に1台の核シェルターがある。
普段はワインセラーとして使い、戦争にもなればワインとチーズでしのぐ」と説明した。

 同国のエネルギー政策も自立的だ。全体の40%を原発が供給する。原発で生み出された熱を使って家庭に湯を供給し、
石油や石炭といった化石燃料の消費を抑えているという。


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