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3月2日の参議院予算委員会で質疑に立った社民党の又市征治党首が憲法改正における自衛隊明記案の意義について違憲論に終止符を打つというだけでなく「何か他の意図があるのではないか」と質したところ、安倍首相が「御党も与党になれば合憲、野党になれば違憲と言っている」と指摘し「今後も政権参加の可能性があるのだから責任ある政党としてなくしていくことも重要」と「説教」する場面がありました。

「御党もですね、合憲、違憲と」

又市党首は自衛隊の存在を明記しても任務や権限に変化がないというのであれば850億円もかけて憲法を改正する必要はないのではないか、との観点から議論を挑みましたが、安倍首相は「自衛隊を合憲と言い切る憲法学者は2割に留まっている」「多くの教科書にも合憲性に議論があると記述されている」と指摘、自衛隊員に対して無責任ではないか、そうした議論が行われる余地をなくしていくのが私達の世代の責任だと主張し議論は平行線でした。

又市党首は「憲法学者が憲法解釈を議論するのは当たり前だ」と述べ安倍首相の考えを「憲法の理念・条文に沿って現実を改める立憲主義の常識に反している」と批判し、自衛隊を憲法に明記する理由について安倍首相の主張以外にも「他の意図があるのではないかと疑わざるを得ません」と疑念を呈します。

すると安倍首相は憲法の理念に現実を当てはめるというが憲法学者だけではなく政党間でも解釈は異なっているではないかとして共産党は違憲だと言っていると述べた後、社民党は合憲といったり違憲と言ったりしているではないか、と批判し返したのです。

安倍「御党もですね、もともと社会党でありますが、社会党もともとは憲法違反ということを明確にされ、そして、村山総理が誕生した段階では、合憲という判断をされですね、野党になられたら違憲状態となり、鳩山政権に参加されたら合憲となり、また野党になったら違憲状態。」

更にその後「御党も今後政権に参加される可能性もあるわけですから責任ある政党として(こうした違いを)なくしていくことも重要」と苦言ともお説教とも言える一言を添えて反論。

又市党首は「私どもは専守防衛の枠内であれば憲法の枠内ということで認めた」と説明しましたが、「これは後ほど議論をいたしますけれども」としてこの話題を終えていました。

(略)