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 立憲民主党の山尾志桜里氏が22日の衆院予算委員会で質問に立ち、10カ月ぶりに安倍晋三首相との直接対決に臨んだ。山尾氏の名を広めるきっかけとなった待機児童問題や憲法9条改正を取り上げ、首相に「無責任だ」と詰め寄った。

 山尾氏は2020年度末までに32万人分の保育の受け皿を整備する政府目標について「厚生労働省の正しいデータに基づいているのか」と語り、裁量労働制をめぐる厚生労働省の不適切データ問題に引っかけて批判した。

 また、首相が提案した憲法9条1、2項を維持した上で自衛隊の存在を明記する改正案について「2項を残す以上、自衛隊が合憲か違憲かという議論の余地は残る」と強調。「首相が『党の議論に委ねる』と言うのは無責任ではないか」と語った。首相は「こういう(けんか腰の)議論ではなく、落ち着いた議論をすべきだ」と応じた。

 山尾氏は昨年9月、民進党幹事長への就任が内定していたが、週刊文春に不倫疑惑を報じられ離党し、10月の衆院選に無所属で立候補、当選した。年末に立憲民主党に入党した。