ロイター 2018年2月21日 / 15:57 /
https://jp.reuters.com/article/trade-tpp-idJPKCN1G50KL

[ウェリントン/シドニー 21日 ロイター] - 環太平洋連携協定(TPP)に修正を加えた
「包括的および先進的環太平洋連携協定(CPTPP)」の最終的な条文が21日、発表された。
米国を除く11カ国による協定が成立に向けて一歩近づいたことになる。

11カ国は今年1月、CPTPPについて、南米チリでの3月署名を目指すことで合意している。

新協定では、医薬品の知的所有権保護を巡るルールなど、米国の要求によりTPPで合意した
20項目以上が凍結あるいは変更された。

11カ国の国内総生産(GDP)は合計で10兆ドルに上り、世界全体のGDPの13%以上を占めるが、
米国を加えると40%に達する。

ニュージーランドのパーカー貿易相は21日、「世界貿易機関(WTO)ルールの効果的運用への
脅威が増しているため、CPTPPは重要性を増している」と指摘した。

トランプ米大統領は1月にダボスで開かれた世界経済フォーラムでTPP参加国と
多国間で交渉する可能性を示唆したが、パーカー貿易相は今後数年以内に米国が協定に加わる可能性は
「非常に低く」、米国がCPTPPに加わる意向を表明しても、参加国がすべての凍結項目を解除する保証はないと述べた。


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