私が最も非現実的と思うのは、「ドラッグを盛られた」と主張している点である。
いつ、どうやってドラッグを盛ったというのだろう。山口氏馴染みの店のカウンター
席で、他の多くのお客や従業員の目を盗んでドラッグを盛るなど、物理的に
ほとんど不可能ではないか。社会的地位のある人がそんなリスクを冒すだろうか。

山口氏によれば、警察は氏のパソコン、携帯、所持品を徹底的に洗って、ドラッグを
購入した形跡が全くないことを確認したという。またP49に<(パソコンの)画面の
角度から、直感的に「撮られている」と感じた。>とあるが、そのパソコンにはカメラ
機能がなかったことも確認された。警察がその程度の捜査をしていないはずがない。
彼女が血液検査を受けなかったことを一番残念に思っているのは、山口氏だろう。

伊藤さんは、民事訴訟で「ドラッグを盛られた」と主張していないようである。証拠が
ないのにそんな主張をすれば、裁判官の心証を悪くすることが分かっているからだろう。
追記:先日、「山口氏と伊藤さんが訪れた鮨屋の座席は、他のお客からも板前からも
死角になっていた」との指摘を受けた。なぜこんな重要なことを書かなかったのか、
もしくは気付かなかったのか。